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2008年9月25日 (木)

物語(4)--僕は幸福になるために生きる

それから数日後、加藤さんのお宅にお邪魔した。
部屋にはクラッシクでもない、何とも気持ちのよいヒーリング音楽が流れていた。

世間話の後、僕は
|「生きる目的も忘れて生きているヤツはもっと問題なんだよな」
僕はこの答えを用意していたので言ってみた。
「人間は幸福になるために生きているんだと思います!」

ーーそうだよね。そのために君は今、何をしている?
予想外の答えに咄嗟に反応できなかった。少し頭がクラクラした。

--質問を変えようか?今、自分の幸福のためにどんな努力をしている?
それにも僕は答えの用意がなかった。
しばらく沈黙していると加藤さんが言った。

--じゃ、たった今、この瞬間だよ。どんなことをしたい?
「正直に言ってしまうと、ごめんなさい。生きる目的を探したいとか、難しい質問に答えたい、とかでなくて、
お腹が空いているので何か食べたいです」
--つまり、今の君にとっての幸福は昼飯だね。何か食べたいものはあるかな?
「何でも良いです。ここ数日カップラーメンしか食べていませんから」

加藤さんは「お金の心配はしなくて良いから」と言って僕を昼食に連れて行ってくれた。
--ここのトンカツは美味いんだよ

店に入ると、加藤さんはメニューの中では一番安い”トンカツ定食”を2つ注文した。
定食が出て来た。
僕は「ご馳走になります」と頭をさげて食べた。
本当に美味しいトンカツだった。味噌汁もダシがとてもよく効いていて本当に美味かった。
メニューには¥200高いがヒレカツ定食もあった。ここのヒレカツ定食を食べてみたい。

食べ終わると加藤さんが言った。
--食べている間は、過去の辛いこととか将来の心配とかしないで、食べていてただ満足だったよね
確かにそうだ。食べている途中では食べることしか考えていない。
--食べている間は幸せだったよね?
それはそのとおりだ。
--だから君は幸せだったんだ。今日は僕の奢りって言ったよね。だから僕のお金で少しの間でも君が幸福になって僕は嬉しい。

加藤さんは幸福とは何か?のヒントにそういう問答を用意していたのだろうか?

--いつでも食べたいものを食べられるって幸せの一つのバロメータだよね。
「そうかも知れません」
--だったらそうなればいい。
それができないから困っているんじゃないか・・・・1週間後までにバイトが見つかるだろうか?
「でも、分かりません。バイトもなくなったし、食べたいものを食べるどころか・・・」

--ウチの会社でもアルバイトの求人募集があるよ。連絡してくれればすぐに次の日から稼げるよ。前に言ったように用務員みたいなものだけど

もう少し探してどこも見つからなければ加藤さんに連絡しようと思った。

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