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2008年11月29日 (土)

物語(9)--新しい世界2

電気室は受電盤というのがあって一般家庭と異なり、6600Vの電圧が来ているのでした。
電気科を卒業している僕は
--これって自家用電気工作物ですよね?電験(電気主任技術者)の資格が必要ですよね?
と聞いた。加藤さんはさりげなく
「だから俺が持っている」
と答えた。って、僕は電気科卒だから知っているけど電験3種と言えば合格率10%の難関だぞ。
それを加藤さんが持っているなんて・・・加藤さんって何者?

それから機械室に案内された。
暖房・加湿のためのボイラーと冷房のための冷凍機が置いてあり、館内への様々な配管で繋がっていた。
これも工業高校時代に機械の先生から聞いたことがある。
(注:現在は冷温水発生機が主流で冷凍機に換わることが多い)
加藤さんが説明した。
「これで館内の冷房と暖房と加湿をやるんだよ。ビル管法では温度は17度~28度、湿度は40%~70%になっているからね。そういう快適な環境を守るのが我々の仕事なんだよ」
--そんなことどうでも良いや。
と僕は思ったが、仕事ならやらねばならないかも。
ボイラーは触らなくていいよ。法律でボイラーの運転はボイラー技士の有資格者でなくてはならないから。
「でも冷凍機は監督がいれば操作してよいはずだからたまに操作してもらうかも。」
--って加藤さんはボイラーや冷凍機の資格も持っているのか・・
でもボイラーをいじらなくて良いならまあ楽そうだ。

そうして午前中、ゆっくり電気や機械の説明を受けて昼休みになった。

加藤さんは「昼休みなんだから好きに過ごせば良いよ」と言って
奥さんが作ってくれたと思われる弁当をさっさと食べ、さっき誘われた老人の囲碁の相手をしに言った。
僕は、と言えば、最初に僕のことを「おじさん」と読んだ小学生が誘いに来たのでオセロの相手をしただけだった。
って、車椅子のその子はオセロが抜群に強いらしく、最初はまったく僕が歯が立たなくて隅に4つ僕の石を置かせてもらってまた負けた。
--うそだろ
僕はその子の期待にそぐえなかったかも知れない。
その子によれば何でも加藤さんとは互角だそうな。
それが当たり前のつもりで僕とオセロをやったのか……
僕は「申し訳ないな」と思ったりもした。

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コメント

ここは今日初めて全部読ませて頂きました。面白かったです。かなり興味深い内容でした。この続きは書かないんですか?去年の11月から更新されていないのが残念です。また更新されるのを楽しみにしています(^_^)

ありがとうございます。
時間の都合がつき次第再開します。
なお、物語の進行上、
おかしなところがあれば遠慮なくご指摘下さい。

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